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ガラスの浮子(あば)
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表紙のことば
北の図書館長
鹿糠 麦童
久慈市小久慈町在住
人は独りでは生きられない。
家族やいろいろな集団の中で他者と係り、支え合いながら生きいる。
そのためには感情の伝達が必要。
その手段としての言葉こそ文化の最たるものである。
仏教に「むざい無財のしちせ七施」という言葉がある。その七施とはやさしい眼差しを以って人に接するがんせ眼施。
柔和な微笑を人に投げかけるわげんえつ和眼悦じきせ色施。
思いやりのこもった言葉で接するげんい言辞せ施。
身を以って思いやりを示すしんせ身施。
形だけでなく自らの真心を示すしんせ心施。
続く…
文理同床
岩城 大介
岩城歯科医院 副院長
家紋こぼればなし5…「控えおろう。
この紋所が目に入らぬか」のセリフでお馴染みの国民的時代劇「水戸黄門」。
水戸徳川家をはじめとして、徳川一族を象徴するのが、ご存知「三つ葉葵」紋。
実はその葵紋は一つの形ではありません。
尾張・紀伊・水戸の御三家の間で変化をつけているのは当然ですが、何と歴代将軍の間でも微妙に違えています。
簡単に言うと、家康と吉宗の用いた「三つ葉葵」紋は異なるモンなのです。
その徳川家康が天下を取って以降は、葵紋の権威が急速に高まり、それまで葵紋を使用していた家が将軍家に遠慮して別の紋に変更したり、また将軍家によって別の紋の使用を認められたり、ということがありました。
続く…
津軽と久慈のきずな
為信の津軽統一
58
大森竹之助
郷土史家
曽我氏の板碑…曽我広忠には嫡男助光と次男惟重の二子があった。
助光には岩館の北方大光寺に城を構えさせ、北の守りを固め、惟重には先祖伝来の岩館を受け継がせた。
ここで曽我氏は大光寺曽我と岩館曽我の二系統に分かれた。
兄助光の大光寺が本家か、そうなれば岩館の惟重は分家となるが、岩館は父祖の代からの本領だから、本領はやはり本家と考えるのが至当と思う。
大光寺は兄であるから本家とする説もある。
何故助光は分家の扱いを受けたのか、理由はよくわからないが、廣忠と助光の間になんらかのあつれきがあって、外側に配置されたか、逆に助光の力量を評価して二頭立てで曽我家の永遠の繁栄をねらってのことかもしれない。
続く…
健康ですか?
竹下 敏光
竹下産婦人科医院
ダイエットという言葉が世の中に氾濫し、〇〇ダイエット、××ダイエットと様々なダイエット法を目や耳にしない日はない。
ダイエットという言葉は、もともとは食物そのものの事であり、さらに健康や病気の治療のために食事を利用するという意味で使われていた。
それが最近では、美容や健康の為に食事の量や種類を制限して減量するという意味でもっぱら使われるようになっている。
今回のタイトルのダイエットもそのような意味で使わせてもらう。
人類は生まれてから600万年になるが、そのほとんどの期間で、食料を確保する為に苦労してきた。
その為に、食べた食物は脂肪細胞に効率よく溜め込むように、食欲は抑制されないで増進するように進化してきたのである。
日本のような現代の先進国における食糧の豊富な状況は、人類の長い歴史から見ればつい最近のことにすぎず、遺伝子を変化させるような長時間ではない。
だから人間が、食欲を抑えられず、太ってしまうのは生物としてあたりまえの事である。
先月号で、私は体重を92sから62sまで減量し、それを維持しており、それはランニングの習慣が役立っていると書いた。
続く…
トレッキング
須貝 竹志
久慈山友会会員
深田久弥の「日本百名山」では、“大菩薩岳”(だいぼさつだけ)と紹介しているが、地図で見ると“大菩薩嶺”となっている。
嶺をあえて岳としたのには、深田久弥が歴史にこだわった何らかの理由があるのかもしれない。
「日本百名山」の中で“大菩薩岳”は、中里介山著の『大菩薩峠』が出版されて有名になったとあるが、私自身、この未完に終った長編歴史小説は読んだこともなく、登った当時、自分自身の中では未知の山の一つであった。
それにもかかわらずこの山に入ったきっかけは、かつて登山列車で有名だった、“宿発23時55分発長野行き”の昔ながらの車両の普通列車に乗りたかったからである。
実はこの列車が新ダイヤ編制で廃止になると聞き、ぜひ最後に乗って山に行こうと思い、中央本線沿いの山々を探していた。
“八ヶ岳”と思っていたが、“大菩薩嶺”と言う山もあるとの記事を見て、この日は大菩薩嶺登山ということになった。
続く…
記者雑記
藤村 成
岩手日報東北久慈支局長
やませ吹く静かな街を想像していた。
重い空気が漂っているのではないかと考えていた。
久慈に住み始めてから3カ月。
その印象はかなり変わった。
今では明るくて、地域資源の豊富な土地だと感じている。
人は素朴で明るい。
取材で出会った3人のことが印象に残っている。
まずバッタリー村の村長、木藤古徳一郎さん。
4月にミズバショウの群落や清水川湧水、カタクリの群生地を一緒に訪ねた。
盛岡の下町のような所で育った私には感激の連続だった。
思い出すのは「何もない所と嘆く人は多いけれど、山里には宝がたくさんある。
生かす方法を考えなければ」という木藤古さんの言葉だ。
まさに同感。
続く・・・
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